大牧温泉はロケーションは抜群。船でしか泊まれない雰囲気も充分、内風呂は清潔で、露天風呂は野趣たっぷり。だけどテラス風呂と呼んでる半露天、浴槽にも周辺にも夥しい虫の死骸、掃除しても追い付かないか興醒め。食事は美味しかったけど、富山湾が近いからか、海鮮物が中心で、鮎とか山女魚とか川魚が出なかったのも、違和感を覚えた。

翌日に泊まった加賀屋は、日本を代表する旅館と紹介されてるし、流石に接客はよく訓練されてる。食事も構成から味付けまで、非の打ち所がない料理。これくらい贅沢な満足を味わえるなら、もう一度訪れたいと思わせる。館内には加賀友禅や九谷焼や輪島塗、書画にも優れたものが多く、まるで美術館を散策してるようで、客を飽きさせないよね。

だけど館内ツアーの説明は下手で、無料の劇場の演目は三番館以下、御陣乗太鼓まで行かずともせめて和太鼓、地方の文化を伝えるべき。驚いたのは風呂、温泉の売り物のはずなのに、三度入浴したうちの二度まで、お襁褓が取れない幼児が入浴してた。二度目の時は従業員に指摘したけど、頭を下げるだけで何も対応せず、田舎旅館の馬脚を現す。