アリは地上と地下にだけいるわけではありません。アフリカツムギアリは“中空”で狩りをします。たとえばサスライアリの行列に対して、木の葉に後ろ足でしっかり身体を固定して上からサスライアリの個体を釣り上げます。ツムギアリの巣は樹上にありますがその製造法はユニークです。働き蟻が幼虫をつかむと幼虫は糸を分泌します。その糸で葉を綴っていくことで巣を作るのです。

ツムギアリもグループで狩りをします。本書には自分の身体の何十倍かのサソリを集団で輸送している写真がありますし、著者がカメルーンで観察したコロニーには、トカゲ・ヘビ・コウモリ・トリの残骸があったそうです。脊椎動物もアリの獲物なんですね。

奴隷狩りをするアマゾンアリ、園芸家として名高いハキリアリ、世界中に侵略しているアルゼンチンアリも豊富は写真とともに詳しく紹介されています。こうなると、我が家の近くにいる「普通のアリ」についても少し詳しく知りたくなりました。彼らの生態にもそれなりの特徴があるはずですから。